Transition BikesのPatrol 。組み上げてから2ヶ月程乗っていますが、いいバイクですねー。

最近のトレンド

昔からチェーンステイ(クランクの中心=BBからリアホイールの中心までの距離)が短く、160mm前後のサスペンションストロークのマウンテンバイクが好みでした。チェーンステイが短いとフロントアップ系(前輪を持ち上げる)のトリックがしやすく、バイク自体を振り回しやすくなります。加えて普段乗鞍のトレイルを走るには、ストローク的&重さ的には正直140mもあれば十分。ただ、ハイスピードで下った時のフロントフォークの前後振れが気になってしまうのも事実。以前Rocky Mountain BicycleのSwitchという180mmストロークもある当時流行りの “フリーライドバイク” 乗ってましたが、ほぼほぼダウンヒルバイクだったので下りの安定感は抜群。しかし登りは最悪。おかげでヒルクライムのタイムが伸びた程でした。

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なので、登って下れて、遊べる、気が向いたら富士見パノラマのダウンヒルコースも下れるフルサスバイクが好みでした。今までもKONAのAbra CadabraTransitionのCarbon Covertとその理想に近いバイクを選んできました。

最近はそんな自分の好みを汲んでくれてか(時代がついてきた?)、ショートチェーンステイで160mmストロークのいわゆる “エンデューロ(=オールマウンテン)バイク” がマーケットに多く登場しています。エンデューロバイクの売りはガッツリ下れるて登りも犠牲にしないという点。Patorolもそんな1台。27.5インチのホイールに合わせて、Giddy Upという新しい設計のサスペンションシステムが採用されています。

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コントロールしやすいリアホイール挙動

まずは下りについて。基本的に路面追従性が高いのもちろんですが、バイク上でニュートラルなポジションを取りやすいの特徴です。つまり、前のめり過ぎることが少ないので、スピードが出ていてもコントロールしやすいです。それと関連してか、リアホイールの挙動が分かりやすい。これはいいポジションが取りやすいからこそかもしれませんが、バンクでリアが流れてもコントロールできる範囲内で収まってくれ=リカバリーできる印象です。

また、サスペンションシステムのデザインとして前へ進む推進力を生んでくれています。乗鞍のトレイルの中でパンプトラックのように漕がずにプッシュ&プルで進めるセクションがいくつかあります。今まで一漕ぎは入れていたセクションを漕がずにクリアできるようになりました。

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ちょっとしたジャンプをする時のタイミングが掴みやすいです。ジャンプは慣れているところでもタイミングがズレたりして、思っているほど跳べなかったりすることが多々ありますが、ビシッと決まる確率が上がっていると思います。

やはり、26インチに比べてホイール径が大きくなったせいか、またはリヤホイールのコントロールがし易いせいか、ウィリーが非常にやりやすく、距離も長くできるようになりました。ハンドルバーが今までより広い800mm幅ということも影響しているかも知れません。

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ズリッとしない登り

登りに関しては、シーテッドクライムでは「普通によく登るなぁ」という印象でしたが、滑りやすいコンディションでスタンディングで登った時にリヤタイヤが空転せずに登ることができるのが好印象です。これはタイヤが新しいという点と今まで乗っていた26インチに比べて27.5インチの方がタイヤの接地面が大きい点も影響しているとは思いますが、今までだとズリッといっていたような場面で、しっかり路面を捉えてくれています。またホイール径が大きくなった影響だとは思いますが、舗装路で30分ほど登り上げる時も今までより数分タイムが良くなった気がしてます。

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バイクスペック

フレームサイズはLサイズをチョイス。実際メーカーのサイズ表によれば自分の身長180cmは丁度MサイズとLサイズの狭間。しかしLサイズで丁度良かったように感じています。Mサイズに比べるとシートに座り、ハンドルバーを握った腕の余裕や動作をした時の上半身の動きのスペース感(コックピット感?)がしっくりきています。ステムを35mm長に変更することでフロントアップがよりし易くなるかとも考えてます。

今まで乗っていたCarbon Covertと比べてホイール径が27.5インチに大きくなった点とハンドルバーが800mmに広がった点は大きな変化ですが、バイクが身体に馴染んできた現在はその変化をメリットとして使っていると思います。

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左がymkn仕様のLサイズ。右がRikya仕様のMサイズ

今のところ約2ヶ月間ライドしていますが、時間があれば乗りたくなるバイクですね。今までのロングストロークバイクは登りをある程度犠牲にしていた感じはありましたが、これならストレスなく登って下れる、そして遊べるバイクです。

国内販売価格等の詳細はコチラから。

Special Thanks to SHIMANO and LOVE BIKES.