昨日からの積雪で今シーズン最後のパウダーが楽しめた乗鞍です。お客様は少ないようでしたが、震災からの2週間は被災していない方々にも色々なストレスがあったようで、シーズン最後のライディングでストレスリリースしてもらえたら嬉しいです。

神戸からいつも来て下さるゲストの方は自身も阪神大震災を経験され、『被災していない地域が普通の生活を普通にしていることが被災地を支援する上でもとても大切です。だからこうやって遊びに来ました。』とおっしゃってくれました。全くその通りだと思います。野外救急法等の基本で、まず自分の安全を確保してから救護活動を行うということがありますが、それと同じことだと思います。

被災地の状況

被災地の状況については昨日のブログの通りですが、被災された方々が力強く、協力してこの困難を乗り越えようとされているのが印象的でした。自分たちが活動したのは仙台を中心とする地域ですので、それだけで全てが分かる訳ではないのですが、被災地のニーズは同じ市内であっても場所によって変わりますし、避難所毎にも違います。また昨日と今日のニーズが違うことも多いです。例えば支援物資に関しては、最初は衛生用品や毛布といった感じでしたが、今は食料とお風呂に入れないので下着というリクエストに変化して来ています。今後は食料等にプラスして家屋の片付け、掃除といったニーズが増えるかと予想されます。どちらにしても被災者の方々の困惑が大きく、情報がまとまっていないので救援活動も地域差があり、難しさを覚えました。

我々が滞在したのは仙台市内の泉区にある明泉幼稚園という大きな幼稚園でしたが、そこは海岸からかなりの距離があり、震災後2日目には電気が復旧し、滞在期間中は水道も利用可能でしたが、都市ガスの復旧にはまだ時間がかかるようでした。加えて、燃料類の供給が滞っていてガソリンスタンドには数kmの車列がある状況でした。

また現実的に被災地で窃盗等が増えて来ているようです。報道はされていないようですが女性に対する被害等もあるようで、夜間はかなり危険のようです。

支援の方法

今回、協力させて頂いたのは全てキリスト教系の支援団体で、サマリタンズ・パースCRASH Japan日本国際飢餓対策機構とそれぞれ各地から支援に来ていたキリスト教会の方々です。それぞれの団体で支援物資や義援金の受付を行っていますので、是非ご協力下さい。

「支援物資をランダムに持ち込んで道端で配る」ということも可能ですが、そうすることで通りがかった方が蓄える為に物資を受け取ってしまい、本当に必要な被災者に届かない場合もあるのでご注意下さい。

また、ノーススターも来週中にもう一度被災地にチームで向かう予定です。先述の通り被災地の状況は日に日に変わっていますので、どのような支援が出来るかは分かりませんが、出来る限りの支援活動をさせてもらうつもりです。

もし私たちの支援活動にご協力頂ける場合は、支援物資として特に保存の利く食料新品の下着(男女用それぞれ)を来週火曜日3月29日必着で送って頂ければと思います。その他には各団体の支援物資のリストに準じます。

思ったこと

たった数日支援活動に参加させてもらっただけで偉そうなことは言えませんが、こういった形でのボランティア活動は初めてだったので、勉強させてもらいました。最後に支援についていくつかまとめさせてもらいます。

  • 支援する側がしっかりと自分の分の食料やテント、寝袋等を持参し、被災地に負担をかけないということ。
  • ボランティアはそれぞれの自治体や団体がボランティアセンターを設置しだしているので、そういった組織を通した方が活動しやすい。しかしながら組織立った支援は公的な支援を受けていないような小さな避難所等には届けないというジレンマも生じている。
  • 支援団体によっては支援の方法や目的が大きく違うので注意が必要。自分に合ったやり方での支援を。

<車の折り重なる石巻市内>