ついに梅雨入りだそうです。例年より1週間程遅いらしく、その分梅雨明けの時期が心配になります。こんな日はMTBのDVDでイメトレが一番かと思いますが、パタゴニアのレインシャドウジャケットでも着て雨のトレイルをゆっくり歩くのも最高です。乗鞍は雨が降ると霧が立ちこめ(ROAMのオープニングのように)とても幻想的です。
乗鞍に越して来て早4年。アウトドアフィールドとして素晴らしいのはもちろんですが、この地でのスローライフは格別です。ようやく地元の方々にも顔を覚えてもらえるようになりました。何より素晴らしいのは“濃いめ”のご近所付き合い。この時期は山菜を分けてもらったり、畑を持っている方も多いので、季節の野菜を分けて頂く事も多いです。逆に何か助けが必要な時は地域の掃除や伐採作業を手伝わせてもらったり、地域と深く関わりながら暮らしています。
乗鞍に来る以前はご近所付き合いというと「煩わしいもの」という風に感じていましたが、観光地である乗鞍では、地域と関わらずには生きていけないですし、お互いに助け合って生きるという昔ながらの生き方が未だに息づいています。
アウトドアスポーツの醍醐味はアドレナリンラッシュのライディングや自然との一体化といったところですが、地元の方々が長年守ってきた山や森の中で遊ばせてもらっていると考えるとアウトドアスポーツは単なる自己欲求の追求だけではなくなります。環境があってこそのスポーツです。ガイドとしてゲストの皆さんを案内するとき、自然への感謝やそれを支える人々への感謝をより伝えていければと思う雨の1日でした。