シーズンもど真ん中、乗鞍岳のバックカントリーもいい感じに仕上がりつつありますが、青森は八甲田山でバックカントリーの研修をしてきました。

今回は先輩ガイドの鳥山強さんにお世話になって、そのツアーに同行させてもらいました。そして、昨シーズンその鳥山さんと繋いでくれた伊那のバイクショップCLAMPの店長、タケ君も一緒に同行してくれました。

WOWイベント終了後、挨拶もそこそこに(Doggyキイチくん、London、本当にありがとう!!)、松本駅から特急あづさで一路東京へ。タケ君とは東京駅で待ち合わせ。夜行バスで青森へGO! タケ君は苦労していたみたいですが、かつてスキーバス添乗員をしていたymknは夜行バスでもぐっすり。朝8時前に青森駅へ到着。路線バスで1時間程で八甲田へ到着。お宿は酸ヶ湯温泉の湯治部屋。

到着するなり、「さぁ、準備して行きましょう!」と鳥山さん。朝食は手持ちのCLIFBAR(かなり重宝しています)で済ませ、ロープウェイで八甲田山頂へ。こんな八甲田は珍しいと言うくらいの無風状態で、ツアー開始。ゲストと一緒に2本のツアー、その後トレーニングでもう1本。樹氷は数日前の雨で落ちてしまい、ベストの状態では無かったそうですが、樹氷の合間から除く陸奥湾が美しい。

その後の数日はロープウェイが強風でクローズすることもあり、その日の天候と積雪コンディションでツアーを展開していく形。毎朝7時には積雪の状態を調べる為にピットを掘り、観察。部屋に戻り、その結果をまとめて前日のコンディションをベースにその日の積雪コンディションの予測をたて、ツアー計画を練ります。どの方位のどの斜度を滑るかを決定し、その日のツアーを催行。ツアー中は常に積雪の状態を観察しながら、必要があればフィールドでピットを掘ります。ツアーから戻ると、予測したコンディションと実際のコンディションにどのような差があったか評価とツアーの反省。そして日本雪崩ネットワークの雪の掲示板への投稿。このルーティーンを繰り返すことこそが安全にツアーを催行する為の肝になる訳です。

ノーススターの営業形態上、なかなか連日山に上がることもできないので、5日間をフィールドで過ごし、毎日の積雪観察によってコンディションの変化を捉えていく作業は非常に有意義でした。また、先輩ガイドのガイディングを目の前で見させてもらって、ハイクルートやライディングラインのの選び方、ゲストへの対応等、非常に勉強になりました。色々と話しをする中で、自分が出来ていることと更に習得していかなければならないことなど、とても考えさせられました。

そんな訳で一部では八甲田でパウダー三昧と思われがちですが、積雪観察と樹氷の写真しか無い程ガッツリ研修していました。研修を終えて更にパワーアップする(はず?)バックカントリーツアー、ご参加お待ちしています。