休暇をいただいていますが、各地で「研修」三昧となっています。というわけで、ymknは今週は立山へ。
余裕を持って3日間の予定をとっていましたが、低気圧の通過で天気予報が芳しくないので後半2日間狙いで立山へ。長野県大町側の扇沢駅からアプローチ。始発のトロリーバスに合わせてループラインのTanさんと合流。Tanさんはガイドとしては全然先輩ですが、JANレベル1(雪崩業務従事者レベル1)を同年に取得したつながりで、いろいろお世話になっています。とりあえず「雨が降ってはいるものの標高を上げれば雪でしょう」ということで、トロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイでもう1回トロリーバスと乗り継いで室堂へ。キャンプ泊予定のため荷物がかさばり、いちいち改札でチケットを出すのがかなりの手間。
なんとか室堂へたどり着き外へ出るものの、雨。それでも顔見知りのガイドさんたちがそれぞれのツアーへの準備を進めています。我々もミゾレと考えても良いところが今回はツアーではなく、あくまで「研修」なので待機決定。ホテル立山のリッチなカフェ、の前のベンチで缶コーヒーでしのぎます。午後から気温が下がることも期待したものの日があるうちはあまり良いコンディションにならず、結局ゆったりとベンチで時間を過ごし、午後遅くからその日の「宿作り」。
テント泊も考えていたものの、適度な雪溜まりがあったので雪洞泊に決定。とにかくガツガツ掘ります。まず奥に2m。そこからT字に左右に4m掘り進め、高さも約1mとなんやかんや2時間ほどかけて2人分の雪洞が完成。これが暖かく静かでかなり快適。今回はこのために色々とCLAMPのタケとスタッフのBradから借り物三昧。
参考までに… 就寝セットアップとしてはエアマット2枚敷き、シュラフカバー、ダウンシュラフ(快適最低温度:-5℃)、フリースライナー。ウェアリングは上はベースレイヤー、フリースジャケットx2、ダンジャケット、シェル。下はベースレイヤー、フリースパンツ、シェルにダウン製のテントシューズというセットアップで寝たので暑いぐらいで、問題なく良く寝れました。
翌朝は朝日で目覚めると、外には5cm程の積雪が。しかも快晴! すでにファーストトラックを刻んだ後も!! そそくさと朝食を済ませ。準備に取り掛かる頃には気温も上昇。ハイクをスタートする頃には気分もアゲ気味なコンディションに。
1本目は浄土山へハイクアップ。小1時間ほどでドロップポイントへ。雪庇を落としながらコンディションを確認。悪くなさそうだということで先にTanさんドロップイン! ノートラックのバーンに円弧が刻まれていきます。そしてシーズン初のライドへymknもドロップイン…
最高!!!
シーズン1本目は体が動くかとか色々心配したものの、斜度も適度、雪のコンディションもGood、板も走るしで最高のライドとなりました。
そして2本目は雄山へ登り返し。快適に標高を上げていくと徐々にシールのグリップの効きが悪くなり、板にクランポンを装着。そこからさらに登るも最後はアイゼンに履き替え、ボードを背負って頂上へ。この辺から「研修」っぽさが。3,000m近い標高と秋の走り込みの足りなさか、へばってきました。最後はTanさんがずっと先行して引っ張ってくれました。稜線付近はかなりアイスィなコンディションなので、その手前の雪のあるところからドロップイン。
一気に標高差600mを滑りきり、ハイファイブ! 最高の2本を滑ることができたまさに “The Day” 。シーズン初日から幸先の良いスタートです。ぜひこんなライドをみなさんにもノーススターのバックカントリーツアーで体験してもらえればと思っています。
バックカントリーって登りが数時間、滑りは数分という世界です。パウダーを滑るんだったらゲレンデの方がもちろん効率的です。しかもいつもパウダーに当たるわけでもありません。ただ、自分で登って滑ったという充足感は常習性があります。滑りに自信はないけど、これから挑戦したい方はまずはフリーライドレッスンから。経験者であれば、1Dayやカスタムで山荘泊ツアーまで。お一人様、女子ツアー等ゲストのニーズに応えたツアーを開催していきます。
研修って意味では、ハイクしながらコンディションに関してお互い意見交換もしましたが、Tanさんの積雪チェックへの余念の無さは非常に勉強になりました。今後も研鑽を深められたらと思っています。
さぁシーズンスタートです。一緒に “The Day” をライドしましょう!