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白馬で行われた日本雪崩ネットワーク(JAN)の2日間の雪崩基礎講習、ベーシックセイフティキャンプのお手伝いをしてきました。

JANでは自分でバックカントリーに入っていきたいという方に向けたセイフティキャンプを開催しています。基礎的な内容を抑えた2日間の講習がベーシックセイフティキャンプで、さらに発展的内容のものが5日間のアドバンスドセイフティキャンプです。

1日目 – 主に机上講習

まぁ基礎的な内容といっても1日目の朝一からかなり濃い〜内容で、専門用語がバンバン飛び交います。とにかく雪崩と関係する地形や気象の基礎的な内容をできるだけ分かりやすく説明していますが、教える側もどれだけ噛み砕いて参加者の方々に理解していただけるかは毎回の大きなチャレンジです。で、午前中はバッチリ机上講習。

教えているのは松本省二ガイド。

そして午後からは外に出てのレスキュートレーニング。基本的なビーコンの使い方から始まり、グループでの捜索練習を行います。

プローブの刺し方のお話し

その後もう一度教室に戻って事故事例や安全行動の講義と1日目から盛りだくさん。おそらく受講生の皆さんは頭パンパンだったと思います。

2日目 – フィールド実習

そして2日目は実際にフィールドでのツアー。リードしたグループは皆さんスノーボーダー。1日目の講義の内容を実際に雪山で体感してもらう内容です。通常のツアーのように進みながら積雪の状態をどうチェックするか、雪崩地形をどう通過するか、積雪コンディションに合わせてどういうルートを登り、滑るかといった内容を実践していきます。

この日はまずます深い雪を皆さんでラッセル体験

途中ピット(縦穴)を掘りながら、風向きや日射によって積雪に多様性があることを学びます。もちろん積雪テストも行い、雪の状況を確認。

受講生さんによる簡易ピット。雪に指を押し込んでみるだけで、雪の層の硬さの違いが分かります。

その上で最後に実際に雪崩事故が発生した場合にどうレスキューするかの模擬訓練。練習とはいっても焦るし、時間がかかります。それを実感してもらうだけでも大きく違うかと思います。

今回はご褒美もあって、雪がかなり良かったので下りの滑りを楽しめました。これはラッキーでしたね。なので受講生の皆さんの滑りの写真(全員分は撮れてなかったんでスミマセン)。

その後もう一度教室に戻り、1日の振り返りと最終的なまとめ講義をして終了。とまぁ受講生の皆さんにとってはタフな内容の2日間だったと思います。全ての内容を2日間で理解してもらうというよりも「雪崩は地形利用で避けることができる」といったいくつかの重要な内容をお土産として持って帰ってもらえたら良いと思います。

実際に受講される方はテキストでもある雪崩リスク軽減の手引きを講習前に予習として一読してもらうのがベスト。ただ難解な専門用語も多いので、その辺を講習で理解して、講習後に何度か読み返しながら「あーなるほど、あれはこういう意味だったんだー。」と理解を深めてもらうのが実際だと思います。

ノーススターのビギナーバックカントリーツアーでも多少の雪崩講習などを加えた1日半のツアーになっていますが、初めてバックカントリーに入る講習内容としては十分でないのはもちろんです。なので、セイフティキャンプはガイドツアーなどからバックカントリーを始めて、自分で山に入るようになる人にはぜひ受講してもらいたい講習です。