乗鞍高原は中部山岳国立公園の最南端、乗鞍岳の東側に広がる高原です。比較的緩やかな地形に川が流れ、豊かな森と草原が広がる台地です。

ノーススターでは長年マウンテンバイクツアーを運営してきました。年齢、体力、嗜好に合わせたツアーを展開していますが、我々ガイドの悩みはゲストのスキルと体力を考慮してツアーをマネージメントする必要があるという点でした。

簡単に言えば、マウンテンバイクで遠くへ行こうと思うと、どうしても体力が必要になるということです。もうちょっと頑張れるともっと楽しいところに連れて行けるのに、、、この問題を一気に解決してくれたのがE-Bikeです。

E-bikeはスポーツ用の電動アシスト自転車で、通常の電動アシスト自転車よりも軽く、より長い距離を走れるように設計されています。そのマウンテンバイクバージョンがE-MTBで、ノーススターでは6台導入しています。

このE-MTBがあれば、より遠くまで足を伸ばせて、これまで見せることが難しかった乗鞍高原のより深い自然をお見せすることができます。

ご紹介するツアーはE-MTBピクニックライドというツアー。最初にノーススターの庭で簡単なE-MTBの乗り方の講習を行います。ブレーキやギア、そして電動アシストの使い方の説明を30分ほど。

その後ガイドと一緒にいざツアーにスタート。まずは舗装されたサイクリングロードを進みます。高原の風を受けて走ると、これだけでも十分爽快。

そして、ゲートから一の瀬草原に入っていきます。ここからはオフロード。講習で習ったスキルを使いながら、草原地帯をさらに進みます。オフロードも電動のアシストのおかげで楽々。イメージとしては通常の体力の30%ぐらいしか使わない感じです。

草原を進み、通称「わらび平」と言われる乗鞍岳が望める草原へ。この場所は先祖代々地元の方々大切にしてきた場所。かつては牧場として利用されていましたが、今は草原景観を保つために定期的に伐採が行われ、景観を保っています。

この景色の良い木陰でコーヒーブレイク。ピクニックチェアを広げて、お湯を沸かして、コーヒー豆をグラインド。乗鞍岳を眺めながら、ガイドのハンドドリップのコーヒーと自家製クッキーをどうぞ。国立公園の自然とコーヒーを満喫してください。

ブレイクの後は草原地帯をE-MTBで颯爽とライド! 乗鞍岳を背に緩やかなオフロードの下りを気持ちよく走り抜けます。

走行距離はおよそ7km。ちょっと長いように感じるかも知れませんが、実際にE-MTBで走ってみるとあっという間。E-MTB自体は大人用のサイズになるので、身長が150cm〜となりますが、「どうしてもファミリーで」という方には10歳以上のお子さんを特殊なロープで牽引してツアーに参加することも可能です。これもE-MTBならでは!

とにかく気軽に国立公園の自然を楽しめるこのツアー、オススメです!