この夏は福島のキッズのキャンプを2回行いました。知らなかった福島の現実を教えて頂きました。

前回のブログからずいぶんと間が空いてしまいましたが、このお盆シーズンいかがお過ごしですか? ノーススターは多くのゲストの皆さんが遊びにきて下さいましたが、今週に入ってからは雨に泣かされている感じです。

さて、この夏に福島からのキッズキャンプを2回受け入れました。それぞれ別の団体がサポートしたキャンプでしたが、両方のキャンプとも意義深いものでした。

外で遊べるのが一番!

福島市は原発から約60km北西にあり、もちろん避難区域の外に位置しています。しかしながら放射性物質の影響は大きく、今まで出来ていたことができなくなってしまった現状があります。福島市は自然が残る都市で、夏休みとなれば子供たちは川で魚釣り、田んぼでカエルを捕まえたり、野山を1日中駆け回ったりということが当たり前だったそうです。ところが震災以来子供たちは外に出ることができず、見えない放射性物質に怯えて暮らしています。子供たちの大好きなプールは閉鎖され、体育の授業は体育館で行うといった措置がとられているそうです。食事に関しても放射性物質の影響を受けていない野菜を探さなければいけないいった具合に親御さんの苦労も相当なものです。

今回福島から来てくれた子供たちはノーススターの庭にただ寝転がることに幸せを感じていたり、近くの売店で売っているトマトやキュウリにミソを付けて食べるのが「久しぶりだぁ」と感激してくれたりと、私達が普段当たり前に行っていることが福島の子供たちには当たり前でないという福島の現実を教えてくれました。福島市内は地震そのものの被害からは復興しつつあるようですが、放射能の影響には終わりの見えない闘いを強いられています。

1つのキャンプで子供たちが最後に作ってくれたクラフト。ノーススターのラウンジに飾っあります。

ある理論では3週間福島を離れることで体内の放射性物質が減少し、デトックスが出来るそうです。今回の2つのキャンプはそれぞれ1週間ずつでしたが、中にはそういった各地で行われるキャンプをハシゴして数週間県外で過ごすようにしている方々もいるそうです。

みなさんも震災のことは気にされているでしょうし、ニュースで耳にすることも多いと思いますが、こういった現実はなかなか伝わって来ていないかとと思います。ノーススターではこのようなキャンプを来年も、また他の機会にも続けていけたらと思っています。震災直後の思いをもう一度思い出して自分たちにできることをしていけたらと思っています。