先週末はセイヤとAnniの結婚式でしたが、その後休暇を利用してymkn家はフィンランドに続けて滞在しています。ノーススター本体も休館状態となっているため、予約や通常業務等でご迷惑をおかけすることがあるかもしれますが、ご了承頂ければと思います。ブログのアップも不定期で失礼します。
さて、タイトルのハイキングですが、滞在先から2時間程のSeitseminen国立公園に元スタッフのダニエルに連れて行ってもらいました。最も国中が森と湖の国立公園のようなところですが、各地にある国立公園は国民や我々のような旅行者が楽しめるようにしっかりと整備されています。まずは入口のビジターセンターへ。
公園内の各種情報が得られるのはもちろん、英語、ロシア語、フランス語等々、各国語の案内が置いてあります。情報をゲットして車で移動。公園内は舗装路もありますが、整備されたダートロード(砂利道よりも細かい石で走り易い)で目的地付近まで進みます。
まずは腹ごしらえという事でクッキングシェルター(調理小屋)で薪で火を起こしてちょっとしたBBQ。丁度ノーススターのラウンジぐらいの大きさの小屋で、隣には薪小屋があって自由に薪を使って火を起こしての調理が可能。シェルターの中には親切に新聞紙まで置いてあるので、我々は来る途中で買ってきたソーセージなどをグリルしてランチにしました。公園内には数カ所に必ずこういった施設があり、他にキャンプサイトなども非常に充実しています。
ランチの後は軽くハイキング。山がなく平地のフィンランドはハイキングトレイルも幅広くフラット。しっかりと台形に土台が据えられた上に細か目の砂利とウッドチップが敷いてあり、非常に歩き易く整備されています。雨が降っても雨水はしっかりとトレイルの両脇に流れ、地面にしみ込むように出来ています。トレイルランニングをしたとしてもかなり気持ちよいと思います。
こちらは湿地内の木道。真新しいものではないですが、常にしっかりと整備されている感じが伝わってきます。
こちらは木道の別バージョン。地形や場所に合わせて行き届いた整備がされています。
そして美しい森。
どこを切り取っても絵になります。
何より興味深かったのは「Biking Route」とガイドブックに表記されているシングルトラック! この時は自転車を持っていなかったのでただよだれを垂らすだけでしたが、比較的小規模なこの国立公園(45.5㎢)にはおよそ15km程の自転車用トレイルがあります。フィンランドのマウンテンバイク事情は基本スキー場の夏利用としてのバイクパークがメインとなるためか、あまりシングルトラックライディングは盛んでないようです。フィンランド国内に37ある国立公園がおそらく同様にBike Routeが整備されているとすると、相当の距離のライドが可能になります。早速、ダニエルと「これはイケルかも!」と思いを巡らせています。
常日頃国立公園内で生活しているためか、その違いには目を見張るものがありました。ハイクした範囲は狭かったので全体を見た訳では無いのですが、看板や木道など朽ちたり見えにくくなっているものは目につかなかったです。やはり道が良く整備されているのが印象的でした。基本的にはベリー類やキノコ、魚などを捕って食べても良く、決まったエリアではテント泊、火起こしが可能です。クッキングシェルターででパークレンジャーにも会いましたが、ゴミを拾って薪小屋などをチェックしていました。
単純にこれだけ整備するとなると相当な予算が割かれているのではないかと思いました。ご存知の通りフィンランドの税金は高いです。なんと消費税率は23%ですが、その分こういった社会福祉にもお金がかかっているのでしょう。なんといっても1ヶ月は夏休みを取る国なので、それを充実したものとするために国がしっかりと国立公園を整備しているという印象でした。消極的な「余暇」という言葉がある国との違いを考えさせられました。ライフスタイルというより「ライフ」から違うんですよねぇ、、、
この週末はバイクパークに「視察」に行ってきます。