BURTON繋がりの松本省二ガイドとのコラボツアーを白馬で開催してきました。
松本ガイドとは日本雪崩ネットワークのミーティング等々でちょくちょく顔を合わせていた同士。1月のセイフティーキャンプで話しが持ち上がり、「4月にやりましょう!」となりました。もっとも彼はキャリアでは大先輩。昨シーズンはRed Bullの “Book of John J.” というJohn Jacksonのムービーシリーズの撮影をガイドしてしまう程のガイドさん。それでも気さくな同じ理工系&同じ信州移住組。
1日目の4月7日(土)はバックカントリー初心者向けのツアー。バックカントリー経験者だけどスプリット初心者&バックカントリー初心者という10名のゲスト達。Family Treeシリーズのレンタルスプリットボードもセットアップして栂池高原からゴンドラ&ロープウェイで1830mへ。
到着すると早速ハイクの準備。スプリットボードはこの辺のライドモードからハイクモードへの切り替えが慣れるまでは手こずります。なので皆さんにコツを伝授。
白馬乗鞍岳を目指すも天気が崩れると判断してあまり標高を上げずにザラメの気持ち良さそうな斜面を狙っておきます。バックカントリー初めての方にとっては初めての自然地形。難しいのは見た目一様でも実際滑ってみるとウネリがあったり、上りがあったり。最初は戸惑ってる方もいたようですが、すぐに慣れてくれたようで一安心。
沢の下の方まで滑ってのんびりランチ&前日買い込んでいたチョコパイでおやつタイム。2人ガイドがいると荷物を減らせるのでこんな余裕も。
ランチ後は登り返し。ここでスプリット初体験組のリアル初体験が!! やっぱ苦労しますよね。でもそのコツもあるんですよ。その代表的なものは「前を見ること」。スノーシューも同じで、登りでは足元が気になって視線が落ち気味。そうすると爪先荷重になってズルッと滑ります。視線を上げてカカト荷重、と言ったコツを皆さんに伝えながら、登り上げ。標高が上がるに連れて皆さん徐々に登りにも慣れてくれた模様。
最後はザラメの樹林帯を滑って下山。この時期は気温も高くなり、コンディション的にはパウダーを期待するのは難しくなるものの、ハイクし易いという意味ではバックカントリーに初挑戦のに良いシーズン。参加された皆さんには今回をきっかけに来シーズンに繋げて欲しいですね。
そして翌日8日(日)は前の晩からの降雪が麓で10cm強。ちょっと期待してスキー場に向かうとロープウェイが運休する程の積雪。山頂駅付近では新雪が70cmもあるとの情報も。そうなると期待よりもリスクの方が大きくなるコンディション。
この日はバックカントリー中級者対象ということで、何度かバックカントリーを経験したことのある方を想定したツアー。ツアー最少催行人数に達しない少人数だったためymknだけでのガイド予定でしたが、駐車場に居合わせた知り合いのガイド、Rickyさんとコンディション協議した結果、リスク管理とラッセルの労力を考慮して即興コラボツアー。と言っても季節外れのパウダー(まぁこれを期待してこの時期にツアーを組んだ狙いもあったりした⁉︎)、ラッセルで息も上がるが、否応無しにテンションも上がり気味。
ゲストさんは何度か色々なガイドツアーにも参加したことがあるという女子ライダーさん。期待も膨らんでいきます。まずは尾根まで登り上げて1本目。斜度もあまりなかったので、ガイドは滑走路作り。そのトラックで加速してもらってパウダーを堪能してもらいました。
少し標高を落として2本目の斜面へ。こちらは1本目よりも斜度があり、滑り易い。オーバーヘッドでスプレイを上げて、即オカワリ決定。もう一度登り返してラインを変えた斜面で3本目。時より底付きするもののシーズン最後の良いパウダーを頂きました。
今回は中級者向けということでて積雪コンディションの確認の仕方等についても行動中にちょこちょこクリニック。このような急に積雪が増えるコンディションはリスクも急に増大。その中でどうリスクをコントロールして最大限楽しむかが今回はテーマでしたね。
BURTON AK457 / Family Tree バックカントリツアーということで2日間のツアーを開催してみて、普段より幅広い層のゲストさん達とご一緒できて楽しかったですね。スプリットボードの楽しさも伝えられていたら嬉しいです。コラボでツアーするのも初でしたが、前日の準備からやはり松本ガイドからは学ぶことは多かったです。できれば来シーズンもこの企画は続けていければと思っていますので乞うご期待!
そろそろマウンテンバイクのシーズンですが、まだまだ滑りますヨォ! 乗鞍岳ベストシーズン、スプリングバックカントリーご参加お待ちしています。